(Wordマクロ)配置の設定の仕方
左揃え、中央揃え、右揃えなどの配置をマクロで設定します。その他の段落設定については、逆引き段落設定を参照してください。
プロパティ
配置の設定に使用できるプロパティ(Alignment)は9種類あります。一部用途のよくわからないものも混じっていますが、それらについては後述します。
プロパティ | 説明 | 補足情報 |
---|---|---|
wdAlignParagraphCenter | 中央揃え | – |
wdAlignParagraphDistribute | 均等割り付け | – |
wdAlignParagraphJustify | 両端揃え | – |
wdAlignParagraphJustifyHi | 両端揃え(派生1) | 非推奨 |
wdAlignParagraphJustifyLow | 両端揃え(派生2) | 非推奨 |
wdAlignParagraphJustifyMed | 両端揃え(派生3) | 非推奨 |
wdAlignParagraphLeft | 左揃え | – |
wdAlignParagraphRight | 右揃え | – |
wdAlignParagraphThaiJustify | タイ語の書式設定に従って揃える | – |
最後の「wdAlignParagraphThaiJustify」は、私も調べていて初めて存在を知りました。日本の一般的なWord文書ではまず使いみちが無いと思いますが、タイ語を扱う可能性がある方は心の片隅に覚えておくといいことがある……かもしれません。
使用例
配置を左揃えにする場合
Public Sub 文書全体の配置を左揃えにする() ActiveDocument.Paragraphs.Alignment = wdAlignParagraphLeft End Sub
配置を中央揃えにする場合
Public Sub 選択範囲の配置を中央揃えにする() Selection.Paragraphs.Alignment = wdAlignParagraphCenter End Sub
配置は、プロパティの部分(wdAlignParagraph~)の部分を書き換えるだけで設定を変えられます。上の基本パターンだけ覚えておけば十分でしょう。
両端揃えの派生パターンについて
両端揃えに関する謎のプロパティ
両端揃えだけなぜか派生パターンが3つも用意されています。これらの派生パターンについて検証してみました。下の画像の「a」の文字数はすべて同じです。
「wdAlignParagraphJustifyHi」は行の折り返し地点が早くなります。「wdAlignParagraphJustifyLow」は通常の両端揃えとほぼ同じですが、【 】部分が両端揃えになっていなかったり、日本語にすると多少表示が変わります。「wdAlignParagraphJustifyMed」はHiとLowの中間辺りで行が折り返されています。
右のインデント設定をかける必要がないという点で使えるかもしれませんが、基本的には通常の両端揃えを利用し、インデント設定は個別にかけた方がよいでしょう。
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